デザイナーの「仕事」
「デザインは「視覚の言語」」で デザインの担う役割をお話ししました。 理屈ではわかるのですが、 それは一体、どういうことなのでしょうか? 今回はそこがテーマです。
いくら格好の良いデザインに仕上がっても、
それが集客ツールなのであれば
きちんとお客さまを呼び寄せなければ意味がありません。
ものの上手・下手こそあれ、
例えば、書店の店員による手書きのPOP。
デザイナーがキレイに格好良くデザインしていなくても、
書店員による一般客に近い素直な感想が手書きで表現されているため、
思いが伝わってきて思わず注目してしまったりしませんか?
デザイナーは、アーティストではないので独りよがりではいけません。
自分の主観ではなく、「多角的」或いは
「俯瞰的」に本質を見抜く『客観性』が求められます。
そして何事でも同じですが、
「気付く」ためには「行動」が重要なのです。
よく観察し、色々な意見に耳を傾け、現場で体感する。
そのためデザイナーは、その空気感を見極めるため
自ら現場へ足を運びます。
そして、クライアントが気付けない大切な「何か」を見極め、
その大切な「何か」を伝えること=「アドバイス」ができなければ
意味がありません。
その「アドバイス」を裏打ちする説得力を持たせるために
デザイナーも「行動」する。
これも大切な仕事です。
次のテーマは、成功するための「切り口」。
客観的視点に基づいた適切な「成果物」について
お話しします。
◎出典・参考文献
デザイン業界はこれからどうなるのか/山名一郎著
株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
https://goo.gl/zksVRn
デザインするな―ドラフト代表・宮田識/藤崎圭一郎著
DNPアートコミュニケーションズ
https://goo.gl/IgrSr0